毎日の料理に使う油といえば、ごま油、なたね油、米油などたくさんありますが、最近ではオリーブオイルを使うというご家庭も増えてきました。香ばしい風味がなんとも食欲をそそるオリーブオイルですが、ほかのオイルにはない栄養素が含まれていることをご存じでしょうか?
βカロテンを含む唯一の油
オリーブオイルには、オイルの中で唯一βカロテンが含まれているオイルです。βカロテンといえば、緑黄色野菜や果物に含まれている、というイメージがありますが、なぜオリーブオイルに含まれているのでしょう?
実は植物油の多くは、種子をしぼってつくられます。ですが、オリーブオイルだけは果実そのものをしぼってつくられるのです。そのため種子以外の皮や果肉に含まれる豊富な栄養素がそのままオイルにも含まれているのです。
βカロテンの栄養素を最大限に摂れる
βカロテンには油に溶けやすいという特徴があります。ですから油と一緒に取ることで栄養素を余すことなく体内に取り込むことができるのです。
βカロテンが豊富なニンジンなどの緑黄色野菜も、実は生で食べるよりも油で炒めて食べる方が栄養的には良いのです。オリーブオイルなら油の中にβカロテンが含まれているので、βカロテンを非常に効率よく吸収できるというわけです。
子供からお年寄りまで摂りたいオリーブオイル
βカロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の機能を正常に保ち、外からのウイルスが体に入り込まないように守ってくれるので、免疫力が弱い子供や高齢者にこそ摂って欲しい成分です。また目の機能にも良い作用があり、視力の回復が期待できます。
それだけではなくβカロテンは体の成長を促す栄養素でもあります。よく親が子供に「緑黄色野菜を食べなさい」というのはこの栄養素を摂らせたいからなのです。
子供にもお年寄りにも嬉しいβカロテンたっぷりのオリーブオイル。家族全員の健康のために、お使いの油をオリーブオイルに切り替えてみてはいかがですか。