イタリア料理で必ずといっていいほど使われるオリーブオイル。パスタやサラダにかけたり、パンにつけて食べたり、重宝します。中には油なのにあんなにたっぷり使って大丈夫?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、油は5大栄養素のひとつで体のエネルギーをつくるために欠かせないものです。むしろオリーブの実には美容と健康に嬉しいビタミンEが入っているので、油は油でも積極的に摂りたい油なのです。
ビタミンEが体の酸化を止める
人間の細胞は脂質にコーティングされていて、活性酸素という物質によって酸化されると過酸化脂質へと変化します。これを細胞の酸化といいます。細胞が酸化するというのは、つまり、細胞がサビてしまうことです。細胞は酸化すると老化が進んでしまいます。そして困ったことに酸化は連鎖します。サビが体内にどんどん広がって老化が早まってしまうのです。そこでオリーブオイルです。たっぷり含まれたビタミンEは酸化の広がりを防ぐ働きがあるのです。
動脈硬化の予防も
ビタミンEは抗酸化作用で血液中の悪玉コレステロールを下げます。悪玉コレステロールが下がると、血液はサラサラになって血管をスムーズに流れます。ですから血栓が詰まっておこる動脈硬化のリスクを避けることができます。また血行もよくなることから、心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病を予防することができるのです。血行が良くなるため肩こりや冷え性の改善にもつながります。
女性に嬉しい美肌効果
オリーブは体の内側だけではなく、外側にも嬉しい変化をもたらしてくれます。血液の巡りをよくして、皮膚の新陳代謝を高めてくれるので、メラニン色素が沈着するのを防止し、肌に現れるシミやソバカスの予防に繋がる美肌効果も期待できます。
ビタミンEをたっぷり含むオリーブは、偏った食生活や肥満が気になる中高年の男性、そして肌の衰えが気になる更年期世代の女性にぴったりの食材なのです。日々の食生活にオリーブオイルを上手くとりいれて健やかに過ごしましょう。