オリーブオイルといえば、もちろんイタリアを真っ先に思い浮かべる人が多いと思いますが、実はオリーブオイルの生産第一位はスペインで、イタリアの倍以上の生産量となっています。ワインのように生産地によって味わいや風味の違いがあるオリーブオイル。産地とその特徴を知っておくと、より美味しくいただけるでしょう。
全体の半分を占めるスペイン、二位イタリア、三位は?
全体のほぼ半分、49%を占めるスペイン産オリーブオイルはそのまま飲めるほどまろやかな味わいで、どんな料理にも合うのが特徴です。限定した品種を使って、高い生産性と安定した品質で生産量一位を守り続けています。
二位はイタリアで全体のわずか15%ほどと、スペインとは大きく差があります。オリーブオイルといえばイタリア!というイメージがあるので、この結果は意外ですね。
ただ他の国とは比べものにならないほどオリーブの品種が充実しているのがポイントです。生産者たちがこぞって新しい品種を出しているため、バラエティ豊かで一概に特徴を語れないのがイタリア産の特徴といえるでしょう。
三位はギリシャです。割合はこちらもわずかですが、過去に「世界10の優れたオリーブオイル」に、ギリシャから2製品が選ばれるほど高品質です。甘い香りがほのかに漂い、新鮮なオリーブの風味と上品な後味が楽しめます。
ちなみに4位チュニジア、5位にはトルコが続きます。
日本は生産量では世界58位、でも品質は◎
やはり圧倒的に輸入に頼っている状態です。ですが日本産は、量は少なくても良質なエクストラバージンオリーブオイルを生産することで知られています。
かつては外国産には敵わないとされていましたが、近年では国際的なオリーブオイルの品評会で金賞を受賞するほど、素晴らしい品質が海外から高く評価されていて、存在感を高めつつあります。
爽やかでフルーティな香りと味が印象的な日本産オリーブオイルは、香川県の小豆島のものが9割以上を占めています。
スーパーでオリーブオイルを買うときの参考にしてみてください。(2020年現在)