健康にも美容にもよいオリーブオイルですが、日本と世界ではオリーブオイルの種類や分類方法が違います。どんな種類があり、それぞれにどんな特徴があるのでしょうか。
日本のオリーブオイルは2種類
日本で販売されているオリーブオイルは、「エクストラバージンオイル」と「ピュアオイル」の2種類です。この2種類は製法が違います。「エクストラバージンオイル」は、オリーブの実を搾ってろ過したものです。産地や圧搾の方法によって個性が出ます。オリーブの香りとコクがあり、加熱せずに食べても美味しい上質なオイルです。ポリフェノールが豊富に含まれています。
「ピュアオイル」とは、実から搾ったオイルを精製して、エクストラバージンオイルまたはバージンオイルをブレンドした、香りや味がマイルドなオイルです。そのため、パスタや揚げ物など加熱調理に向いています。オレイン酸は豊富ですが、ポリフェノールは含有していません。
世界のオリーブオイルは8種類
「エクストラバージンオイル」は、日本でも販売されている最上質なオリーブオイルです。「ファインバージンオイル」は精製していないオイルです。日本では販売されていません。エクストラバージンと比べると苦みがやや強いですが、原産国では普通に販売されています。「オーディナリーバージンオイル」は、味や香りの面でエクストラバージンに劣ります。「ランパンテバージンオイル」は酸度が高く、食用に不向きです。この4種類が、実を搾ったバージンオイルに分類されます。
「精製オリーブオイル」はランパンテバージンを精製したものです。「精製ポマースオイル」は、オリーブの搾りかすに有機溶剤を加えて抽出したものです。この2種類は精製オリーブオイルと呼ばれます。
精製オリーブオイルにバージンオイルを加えた「ピュアオイル」は、酸度1.0%以下です。エクストラバージンと比べるとリーズナブルです。「オリーブポマースオイル」は精製ポマースオイルとバージンオイルのブレンドです。