オリーブオイルが日本の一般家庭で使われるようになったのは、1990年代に始まったイタリアンブーム、通称イタ飯ブームからだと言われています。現在ではすっかり日本人の食卓に定着したものの、使い切らないうちに賞味期限が切れてしまうということが少なくないようです。オリーブオイルの賞味期限と正しい保管方法を知り、最後まで美味しく味わいましょう。
オリーブオイルの賞味期限は?
一般的に、オリーブオイルの賞味期限は、未開封の場合は瓶詰めされてから18カ月です。開封後は3ヶ月以内に使い切るのがベストです。オリーブオイルは空気に触れると酸化していきますから、開封後は早めに使い切りましょう。特に、エクストラバージンオリーブオイルはフレッシュな香りと旨味が特徴ですから、早めに食べ切るのがベターです。賞味期限を過ぎてしまっても食べられますが、開封して日にちが経ったものは、揚げ物やグリルなど加熱調理に使うとよいでしょう。普段、あまりオリーブオイルを使わないというご家庭は、なるべく賞味期限以内に使い切るように、200ml程度の小さめのボトルで購入することをおすすめします。
オリーブオイルの正しい保管方法は?
冷暗所で保管するのが正解です。紫外線や高温に弱く、日の当たる場所や30℃以上の高温になる場所で保管すると劣化が進みます。冷蔵庫や冷凍庫で保管すると凝固してしまうので、常温保存してください。10℃以下になると白く固まってしまいますが、品質には問題ありません。容器ごと、ぬるま湯を張ったボウルなどに入れて温めてください。空気に触れると酸化が進むので、瓶を横にせず、立てて保管してください。長期保管したいときは、プラスチックの容器よりも瓶に入ったオイルを選ぶとよいでしょう。
オリーブオイルの精製方法はさまざまです。実を圧搾してろ過しないオリーブオイルには、濁りや沈殿物が見られることがあります。瓶の底に黒っぽい沈殿物や濁りがあっても、オリーブの果実成分なので気にすることはありません。