飽食の国、日本では驚くことに4人に1人の割合で、コレステロール値が高い脂質異常症と診断されているそうです。脂質異常症を放置すると、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などの病気を引き起こしますから、食生活や運動習慣を見直す必要があります。オリーブオイルにはコレステロールを減らす働きがあるため、脂質異常症の改善に役立つと言われています。
オリーブオイルとコレステロール
オリーブオイルの主成分はオレイン酸です。オレイン酸には、善玉コレステロールには影響を与えずに、悪玉コレステロールだけを減らすという働きがあります。善玉コレステロール（HDL）は、体内の余分なコレステロールを除去し、血管の内壁を維持してくれる大切なコレステロールです。一方、悪玉コレステロール（LDL）が多すぎると、血管壁に付着して動脈硬化を誘発します。ですから、悪玉コレステロールだけ減らすことができるオレイン酸を含んだオリーブオイルは、脂質異常症やメタボリックに悩む現代人の救世主とも言えるのです。
オリーブオイルの効果的な食べ方は？
コレステロール値が高い人、脂質異常症と診断された人は、善玉コレステロールを増やす食べ物とオリーブオイルを組み合わせて食べることをおすすめします。豆腐や納豆、油あげなどの大豆食品に、オリーブオイルをプラスしてみてください。納豆1パックに付属のタレ、辛子とオリーブオイルをティースプーン1杯混ぜてみてください。いつもの冷奴にオリーブオイルをプラスしてアレンジするのもいいでしょう。軽く水きりした絹ごし豆腐1/4丁を皿に乗せ、塩、ブラックペッパー少々とオリーブオイルティースプーン1杯をかけます。油揚げまたは厚揚げを一口大に切り、オリーブオイルをひいたフライパンでこんがり焼き、小口切りした長ネギと溶けるチーズをのせて蓋をして蒸らしたら、お好みで鰹節や醤油をかけて食べると、簡単だけど美味しいおつまみになります。味噌も大豆製品ですから、味噌汁にティースプーン1杯分のオリーブオイルを加えるのもいいでしょう。
