イタリア料理に欠かせないオリーブオイルですが、日本のスーパーでは「エクストラバージンオリーブオイル」と、ただの「オリーブオイル」、基本的にこの2種類を見かけると思います。この2つの違いはご存じですか?それともあまり深く考えずに買っていますか?実は両者の製法と品質には明確な違いがあって、おすすめの使い方やレシピも異なるのです。
製法の違いとおすすめ料理
「バージンオイル」とはオリーブの実を絞ってろ過しただけのオイルのことをいいます。
その中でも最高品質のオリーブ油が「エクストラバージンオリーブオイル」と呼ばれ、果実本来の豊かな風味があり、香りも強いのが特徴です。そのため生食用として使うのがおすすめです。サラダのドレッシングとしてかけたり、パンにつけたり、また魚のカルパッチョやマリネなどの料理に相性ぴったりです。
「エクストラバージンオリーブオイル」は加熱してはいけないということはありませんが、できれば生のまま香りを楽しみながら召し上がるのが良いでしょう。
一方、「オリーブオイル」はオリーブの実からしぼったオイルを精製したものをいいます。精製しているため、オリーブ独特の風味がとんでいます。言い換えれば、クセがなくマイルドな味わいと風味に仕上げています。ですから、炒め物や揚げ物、それにペペロンチーノなどにたっぷりと使っても、しつこさを感じることなくあっさりいただくことができます。ちなみに「バージンオイル」よりも安いので、量も使うことができます。
生活習慣病の予防にオリーブのパワー
オリーブオイルにはオレイン酸という成分が豊富に含まれており、血中の悪玉コレステロールを減らす効果があります。オレイン酸は熱ではこわれないので、生食だけでなく加熱調理をするときにもオリーブオイルを使うといいでしょう。
悪玉コレステロールを下げることはガンや生活習慣病などの予防につながりますので、料理に合わせてオリーブオイルを積極的に使ってください。