木材としてのオリーブ
オリーブと聞くと、オリーブオイルや実をイメージする方が多いでしょう。しかし、オリーブの木にはたくさんの特徴や魅力があり、さまざまな場面で活用されています。
オリーブを木材として使用するためにはまず、十分に乾燥させる必要があります。特に分厚いものの場合は乾燥を失敗すると割れる可能性があるので、この工程は丁寧に行われます。なお乾燥には2年ほどかかり、製品として加工されるまでには長い時間がかかるのです。
オリーブウッドが持つさまざまな特徴
オリーブウッドの1つ目の特徴は、丈夫であることです。オリーブの木はとても密度が高いため、加工しても強度が保たれます。軽く叩くと高い音がするでしょう。
2つ目の特徴は、木目が非常に美しいことです。オリーブの木は主に実を収穫しオリーブオイルを製造するために育てられるので、木材用に真っ直ぐ育てられることが少ないです。また寿命も長く、100年以上育つこともあります。それゆえ年輪は複雑な形をしており、唯一無二の木目が表れるのです。真っ直ぐな木目は珍しく、渦を巻いたようなものや複雑に絡み合った模様になっているものが多いでしょう。見る人をとても楽しませてくれます。また年月が経つにつれて風合いが変わり、経年変化も楽しめるでしょう。
3つ目の特徴は、抗菌作用があることです。それゆえ衛生的で、キッチン用品などによく利用されます。
オリーブウッドが使われている身近な物
オリーブウッドはまな板によく加工されます。プラスチックのまな板よりも抗菌性に優れているため人気が高いです。また水はけがよく、ヘラやカトラリーなどのキッチン用品にも加工されることが多いです。
さらにフローリング材としても活用されています。マーブル模様が特徴的でとても目を引くでしょう。硬いため傷つきにくいというメリットもあります。また油分を含んでおり汚れが付きにくいので、水まわりのフローリングとして利用する方も多いです。
