オリーブの花はどんな花?
オリーブは実がなる植物なので、もちろん花も咲きます。その特徴は小さくて白いこと。モクセイ科に分類される植物なので、キンモクセイの花を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。枝の先端にたくさんの花が咲くので、小さい花でありながらとても華やかに見えます。また、キンモクセイほど強いものではありませんが、ほのかないい香りもします。
オリーブの花が咲くのは5~6月ごろ。白い花がとても爽やかで、見る人を癒してくれます。ただし雨が当たると花が落ちやすいので、長く花を楽しみたい場合は雨が直接当たらない場所で育てましょう。
オリーブが持つ花言葉
オリーブの花にはいくつかの花言葉があります。代表的なものが「平和」です。この花言葉には旧約聖書の「ノアの方舟」が深く関わっています。大洪水から逃れていたノアたちに洪水の収束を告げたハト。このハトがオリーブの若葉をくわえて持ち帰ったことで、平和な状態に戻りました。このエピソードが基となり、平和という花言葉が付けられたとされているのです。オリーブは平和の象徴であるため、国連の国花やギリシャ、イスラエルなどの国旗などにも採用されています。
さらに「知恵」や「勝利」という花言葉もあります。これらの花言葉にはギリシア神話が関わっています。女神であるアテネがポセイドンと争った際に、人々の役に立つものとしてオリーブの木を植えました。そしてアテネが人々からの賛同を得たのです。このエピソードから、オリーブには知恵や勝利という花言葉が付けられたといわれています。さらに、古代オリンピックで勝者に贈られていた冠にはオリーブが使用されていました。近年のオリンピックでも、冠として使用されたことがあります。
オリーブは夫婦の木でもある
オリーブは「夫婦の木」ともいわれているため、結婚式のブーケや装飾などに使用されることもあります。「平和」という花言葉や白くて可愛いらしい花も相まって、結婚式にぴったりな花だといえるでしょう。