ヨーロッパでは古来よりハーブを治療薬や料理に用いていました。意外に思われるでしょうが、オリーブもハーブの一種です。オリーブといえば、実を搾ってオリーブオイルにしたり、塩漬けやピクルスというイメージですが、オリーブの葉もハーブティーとして活用できます。
オリーブの葉にはポリフェノールがたっぷり
オリーブの実を圧搾して作るオリーブオイルにはポリフェノールがたっぷり含まれていて、健康や美容に良いことは広く知られていますが、オリーブの葉には実よりもはるかに多くポリフェノールが含まれています。特に注目したいのは、オレウロペインというポリフェノールです。オレウロペインは抗酸化力が非常に高いため、免疫力をアップし、血圧やコレステロール値を下げる作用があることが分かっています。さらに、オレウロペインはコラーゲンの生成をサポートする美肌成分でもあります。他にも、オリーブの葉にはヒドロキシチロソールというポリフェノールが含まれています。この成分には美白効果があるため、化粧品にも使用されています。
オリーブティーの飲み方は?自分で作れる?
ハーブティーや紅茶と同様に、オリーブティーの茶葉をティーポットに入れてお湯を注ぎ、3~5分ほど蒸らします。ティースプーン1杯分の茶葉で、カップ1杯分です。ノンカフェインなので、小さなお子さんも、妊娠中や授乳中の女性も、安心して飲むことができます。多少オリーブ独特の渋みや苦みがあるので、最初は紅茶やプーアルティーとブレンドして飲むのもおすすめです。日本ではあまりなじみがありませんが、通販サイトなどで購入できます。
オリーブの木がお庭にあれば、自分で葉を収穫してオリーブティーを作ることができます。葉を摘んだらザルにあげて湯通しし、水気をふき取ったら、日陰でカラカラになるまで乾燥させるだけで、簡単にオリーブティーが作れます。新芽の季節にはフレッシュハーブティーとしても楽しめます。新芽にはポリフェノールがたっぷりです。