1.オリーブオイルは4つに分類される
目的に合ったオリーブオイルと出会うためには、オリーブオイルの分類方法を知ることが大切です。「国際オリーブ協会(IOC)」によると、オリーブオイルは、バージンオリーブオイル(酸度は後述)、精製オリーブオイル(酸度0.3%以下)、オリーブオイル(酸度1%以下、日本ではピュアオリーブオイル)、オリーブポマスオイルの4つに分類されます。
2.バージンオリーブオイルはさらに4階級に分類
上記のうち「バージンオリーブオイル」は、さらに4段階に分類されます。具体的には、エキストラバージンオリーブオイル(酸度0.8%以下)、バージンオリーブオイル(酸度2%以下)、オーディナリーバージンオリーブオイル(酸度3.3%以下)、ランパンテバージンオリーブオイル(酸度3.3%超)です。酸度が低いものほど風味や香りもよいとされているので、エキストラバージンオリーブオイルが注目される理由にも納得できるかもしれません。なお、ランパンテバージンオリーブオイルはそのままで食用にはできない旨が、国際オリーブ協会で規定されています。
3.オリーブオイルの「酸度」とは?
バージンオリーブオイルの大きな特徴は、オリーブ果実だけが原料で、化学的方法や光熱処理を行わなず、ほかの油を含んでいない点です。品質のバロメーターは、オイルの鮮度を示した数値「酸度」で確認できます。オリーブオイルの脂肪酸とグリセリンの結合は時間の経過とともに減少します。結合がなくなった脂肪酸(遊離脂肪酸)の増加にともない、オリーブオイルの酸化も進みます。ただし、オリーブオイル製造後は、ほとんど酸化が進まないといわれます。このような背景もあり、オリーブオイルづくりは果実の収穫から製造までの時間が鍵を握っているといえるでしょう。
4.オリーブオイル購入時のポイント
オリーブオイルの購入時には、産地などの表示を確認することが大切です。そのうえで、オリーブオイルの分類や鮮度なども把握しましょう。ネット通販のオリーブオイルには酸度を明記したものも多いので、購入時の参考にしてはいかがでしょうか。