缶詰のオリーブとは
缶詰に入ったオリーブは、オリーブの種を抜き取り、塩漬けにしてシブ(アク)を抜いたものです。刻んでパスタ料理などのアクセントにするなどの楽しみ方ができます。缶詰のほか瓶詰になっている商品もあります。
缶詰のオリーブには、緑色と黒色のものがあります。この色の違いは実の熟し方による違いです。若い実は緑色で、実がなり始めた秋口頃に収穫されたものです。これが完熟状態になると、赤から黒色に色が変化します。黒い実は冬頃に収穫された実になります。いずれの実も同じ製法で缶詰や瓶詰に加工されています。
抜き取った種の空洞に赤ピーマンを詰めて塩漬けにした「スタッフドオリーブ」も同じ製法で作られています。
缶詰のオリーブの栄養成分
缶詰のオリーブの場合、塩漬けされていますが、ビタミンAやビタミンEの成分が残されています。また、塩が影響されているものと考えることができますが、ナトリウムやカリウムといったミネラル分も含まれています。ただし、缶詰の場合は加熱殺菌処理をなされてから出荷されるため、瓶詰のものと比べて栄養分は低い可能性が考えられます。
また商品によっては、塩分が高いものや、保存料や防腐剤といった添加物などが多めに含まれている可能性もあるため、食べすぎてしまうと健康への意識との矛盾が生じる結果を招きます。
健康を意識するためのオリーブの食べ方
オリーブの実には食物繊維やポリフェノールが含まれています。塩味が強いため食べすぎは禁物ですが、1日3~4個程度であれば体調維持におすすめです。緑のオリーブはポリフェノールが多め、黒いオリーブは栄養価が高めととらえると、体調維持の目的に合わせてオリーブを選びやすいのではないでしょうか。
オリーブオイルが中心になると脂肪酸などの摂取過多になる可能性があります。オリーブオイルの摂取量を抑え、3度の食事の中に1粒ずつオリーブを食べることを取り入れると、塩分の摂りすぎなどを避け、オリーブのパワーを受け取ることができるでしょう。