1.オリーブオイルの歴史を紹介
オリーブオイルの生産に関わる者にとって、よりよい製品をお客様に届けることが大きな目的です。よりよい製品をつくるために、日々の作業に精力的に取り組み、お客様のニーズに応えるべき努力を積み重ねています。
2.オリーブオイルの歴史は紀元前に遡る
「オリーブオイル=地中海」とのイメージが少なくないでしょう。実際、オリーブ栽培やオリーブオイル発祥の地は地中海沿岸です。数ある説のなかで、オリーブオイルの使用が始まったのはクレタ島との説が有力です。オリーブオイル貯蔵に使われる最古の陶器アンフォラもクレタ島で見つかっています。こちらの陶器は紀元前3500年ごろのものと推測されます。一方、オリーブオイルを初めて絞ったのはカナン人で、こちらは紀元前4500年ごろといわれています。いずれにしても、オリーブオイルの歴史が紀元前に遡ることが大きな共通点です。ちなみに、日本でオリーブの栽培が始まったのは1908年(明治41年)で、オリーブオイルの長い歴史からするとつい最近のことといえるでしょう。
3.オイルの言葉が意味するもの
ふだん、何気なく使う「オイル」という言葉ですが、その語源は「オリーブ」を意味するアラビア語からきています。また、「オイル=オリーブオイル」ともいわれ、人類の生活に役立つ貴重な植物として重宝されてきました。ワインとともに人類史上最も早く栽培が始まった点も見逃せません。
4.オリーブオイル普及にはローマ人の存在も
地中海に面した地域で自生していたオリーブの木が栽培されるようになり、フェニキア人によって西へと伝えられました。さらに、オリーブオイルとローマ帝国の歴史との関係も見逃せません。ローマ人が生活するうえでオリーブオイルは貴重な存在であり、ローマが他国を征服するたびに、その土地にオリーブの木を植えてきた経緯があるからです。オリーブオイルは料理に使われるだけでなく、医薬品や化粧品などさまざまな用途があり、現在に至っています。いま、オリーブと健康が注目される理由も納得できるのではないでしょうか。