オリーブオイルは血糖値スパイク予防に効果的
日本人の1400万人以上の方が、血糖値スパイクを発症しているといわれています。食後1~2時間の間に起こるので、通常の空腹時検査では発見できないのが難点です。
オリーブオイルはそんな血糖値スパイクの抑制が期待できます。さまざまな研究成果が出されているため、今度さらなる研究が行われるでしょう。
血糖値スパイクとは?
通常、体内に摂取した糖分は小腸から吸収されて血管の中に入ります。糖が血中にあると血糖値が上昇しますが、ホルモンの1種であるインスリンにより、糖はエネルギーとして排出されます。その際に血糖値が下げられます。このような作用を繰り返すため、血糖値の問題なく私たちは過ごせています。
しかし、糖質中心の食事を取ると血液に糖がたくさん送りこまれてしまい、急激に血糖値が上がってしまいます。血糖値が上がると、インスリンがすぐさま反応し、また急激に血糖値が下げられます。この血糖値の乱高下のことを血糖値スパイクと呼びます。
病気予防や仕事の効率アップにはオリーブオイル
血糖値スパイクの状態になると、糖尿病や動脈硬化のリスクが高まります。動脈硬化とは血液が通る管が狭くなったり、血栓がつまって血が流れにくくなったりする状態のことです。動脈硬化が進むと、心臓や脳といった大事な臓器に血液が送れなくなり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こしてしまいます。
実際に行った研究データによると、2週間ほど血糖値スパイクの状態を維持したところ、約40%の細胞が死滅したそうです。これは重症化した例ですが、しかし多くの人が食後1~2時間ほどは、血糖値スパイクの状態の可能性があるという話もあります。
血糖値スパイクの状態になると頭がぼーっとしたり、強烈な眠気に襲われたりします。これは血糖値が乱高下している状態だからです。この状態を改善すれば、食後の仕事効率も上がるでしょう。
オリーブオイルの具体的な摂取量は、大さじ1杯~2杯が目安です。その際はエキストラバージンオリーブオイルの摂取が望ましいでしょう。食後の血糖値を50mg/dl以上下げてくれる成果が研究データで出されているオイルだからです。