糖尿病は国民病
現代人に多い糖尿病。症状を自覚して実際に通院している人の数は、推定で350万人にのぼるといわれています。また、厚生労働省が定期的に実施している「国民健康栄養調査（平成30年度）」によると、糖尿病の推定有病者数は1000万人を超え、治療を行っている人の数が未だ少ないことも判明しています。
糖尿病は30代の頃は男女ともに発症者数は少ない傾向にありますが、40代になると一気に数倍以上に増えてきます。糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんどない生活習慣病です。しかし、手足がしびれてきたり、トイレに行く回数が増えてきたりした段階で症状はかなり進行しています。それがさらに進行すると、網膜症、腎臓障害などの3大合併症を引き起こし、さらに脳卒中や心臓病などの合併症を引き起こすリスクが通常の人よりも高まります。そのため、早い段階で予防しておくことが肝心です。
糖尿病を予防するには
糖尿病予防で大切なのは、インスリンというホルモンです。インスリンは食物の中に含まれている糖分をエネルギーに変えて、血糖値を下げてくれます。血糖値を下げておかないと、血液内にある糖が減らずに増えていき、やがて急激に増殖した活性酸素が血管を破壊していきます。これにより酸素と栄養素が末梢神経まで届かなくなり、手足のしびれなどの症状を起こします。
症状がさらに進行すると、今度は太い重要な血管まで酸素と栄養素が行き届かなくなり、重大な症状を引き起こすのです。ですからインスリンを減らさず、効きやすくすることが糖尿病対策としては重要です。
オリーブオイルはインスリンの代謝を助ける
食事をとる前や摂取時にオリーブオイルを摂取する生活を続けると、血糖値が下がったというデータがあります。これは他の油と比べてオリーブオイルは胃に留まっている時間が長いので、血糖値の上昇がゆるやかになり、インスリンの過剰分泌を防いでいるためだといわれています。
血糖値の上昇をゆるやかに保つことは、糖尿病予防に重要です。さらに消化吸収速度が遅くなることで、少ない量でも満腹感を得やすく、糖尿病の大敵である肥満も改善してくれます。
