オリーブオイルはピロリ菌に効果的
健康診断を受診した際に、血液検査や内視鏡検査でピロリ菌の指摘を受けた方もいると思います。ピロリ菌とは、胃の粘膜に発生する細菌のことです。ピロリ菌の感染直後は無症状の状態が続く方が多いですが、症状が進行すると十二指腸潰瘍や胃潰瘍、胃がん、鉄欠乏性貧血などを引き起こすリスクが高まることが、学会の研究データでも指摘されています。感染の原因はあまりはっきりとしませんが、幼少期の免疫力の低い時期に生水や食べ物を摂取した際に、体内に入り込んだためともいわれています。
そして厄介なことに、一度感染してしまうと除菌を行わない限り、完全になくすことはできません。しかも胃酸にも強いため、気づかないうちに胃の内部で増殖しているかもしれないのです。可能なら除菌を行いたいところですが、副作用がないとは言い切れません。そこで、胃の内部を破壊するピロリ菌の増殖を抑える方法として役立つのが、エキストラバージンオイルを摂取する方法です。エキストラバージンオイルには、抗酸化物質のポリフェノールが含まれており、これがピロリ菌の増殖を抑制してくれるというデータが出ています。
日本人のピロリ菌感染者数
日本人のピロリ菌感染者数は、約6千万人にのぼるといわれています。10代~20代までが約10%、50代になると約40%と感染者数があがり始め、60代では約60%という高い割合を示しています。
50代以上の感染者が多いのは、この世代の方々が住んでいた時代は工場からの排水などにより、生活用水の浄化が進んでいなかったことが理由だといわれています。そのため、上下水道の設置が進み、微生物が混入した水を飲む機会のない今の10代、20代の世代には、ピロリ菌患者は少ないのです。
エキストラバージンオイルの摂取によりピロリ菌の増加を阻止
エキストラバージンオイルには、ピロリ菌の増加を抑制する効果があるとされています。ただ、エキストラバージンオイルが効くといってもあくまでも油なので、取り過ぎは良くありません。1日に大さじ2杯を限度として摂取し、ピロリ菌予防をしてみてください。