栄養価が高いため健康への効果が期待できる
オリーブの実は低糖質でかつ脂肪分が多いフルーツです。一価不飽和脂肪酸のオレイン酸のほかにも、いくらかの脂肪分が含まれています。ビタミンEといったビタミンの含有率も高く、美容と健康を保てる果実だといえるでしょう。
ただし、健康成分として着目されているポリフェノール分の作用によって、そのままでは渋みが強く食べられないといったデメリットがあります。このため、種ごと圧搾してオリーブオイルや、オリーブの果実を塩漬けにして食べるといった方法で健康への効果を引き出すようになりました。
オリーブの成分を抽出した健康食品がある
オリーブに含まれる「オレウロペイン」というポリフェノールや、オレイン酸は生活習慣病の予防に必要な成分です。こういった成分を抽出し、タブレットやソフトタブレットのような服用型のサプリメントが存在します。カロリー管理の観点からオリーブオイルの摂取は控えたいけれど、オリーブが持つ健康成分を摂取したいと考える人は、サプリメントで補うとよいでしょう。
自然な形でオリーブの成分を摂取したいという場合は、オリーブの葉を蒸して乾燥させて作る「オリーブリーフティー」もおすすめです。お湯で抽出すると、オレウロペインやわずかなオレイン酸などがお湯に溶け出します。お茶にして飲めば、カロリーなどを気にすることもありません。
食べ過ぎないように適度な量を守るのがポイント
木に実ったオリーブオイルは、渋みが強いうえ、摘果後は1日程度しか日持ちがしません。生の果実を食べるのは現実的ではないため、オリーブオイルや塩漬けオリーブに加工されたものを食べることでその栄養価を補うことが一般的です。
オリーブオイルは100グラムで900キロカロリーほど、塩漬けオリーブも塩分が高いため、いずれも食べ過ぎは健康を害してしまいます。本末転倒な結果にならないよう、オリーブオイルは1日に大さじ2杯程度、塩漬けオリーブは1日3粒程度にとどめておきましょう。
