母乳に近いとされるオリーブオイル
このところ、赤ちゃんにオリーブオイルを食べさせるとよいといわれるようになりました。赤ちゃんの脳の発達を促すためには、脂質の摂取が必要不可欠とされています。摂取した脂質(油脂)の多くが、脳細胞や神経の細胞膜の成分として使われるので、質の良い脂質の摂取が大切になります。
オリーブオイルは、母乳に近い脂肪酸のバランスを誇っており、赤ちゃんから幼児期への成長期の摂取がおすすめだといわれています。
また、オリーブオイルに含まれるオレイン酸がカルシウムの吸収を促しますので、骨の発達を促してくれます。食事でカルシウム摂取を促したい場合は、特におすすめです。
離乳食にオリーブオイルを使うなら
赤ちゃんにオリーブオイルは、生後7ヶ月以降の離乳食中期~後期に入ってからがおすすめです。母乳や調製ミルクにも脂質が含まれているので、サプリメントのように補う必要はありません。また、オリーブは分類上果物です。アレルギーの心配があるため、胃腸がしっかりしてから与えるようにしましょう。
離乳食に使うオリーブオイルの量は、1グラム程度の少量から始めます。少量なので、スープ類の吸い口として使ってはいかがでしょうか。また、軟飯に混ぜて乳化させてから食べさせることもよいでしょう。オリーブオイルは加熱の有無は問いませんが、気になる場合は加熱する料理に使いましょう。
離乳食が進むと、赤ちゃんが便秘傾向になることがあります。オリーブオイルは腸の運動を助け、便が出やすくなるよう油でコーティングしてくれる効能があります。便秘で悩む場合には、わずかなオリーブオイルを使ってみるとよいでしょう。
おすすめできるオリーブオイルは
離乳食に使ってほしいオリーブオイルは、エクストラバージンタイプのものです。国産だと生産者を確認して使えるメリットがあります。オーガニック認証があるものだと、さらに安心できるのではないでしょうか。また、個性的な味や香りがするオイルは、赤ちゃんがびっくりするかもしれないので、避けましょう。